お部屋に彩りを与え、人の心に安らぎを与えてくれる花。
猫を飼っている方は、その花のある生活に注意が必要なんです。
実は、猫にとって危険な植物はなんと700種類以上あります。
さらにその中でもユリの花は、猫にとって最も危険であること、ご存知ですか?
ユリの中毒症状を引き起こすのは猫だけなので、ユリが猫にとって危険なことを知らない方が多いようですが、猫がユリの花粉を少しなめただけでも中毒症状を起こす可能性があり、毒が全身に回れば死に至る可能性があります。
ユリは花束として贈られることも多く、猫と一緒に暮らしている方は、愛猫を危険な目に遭わせることがないよう、ユリ中毒について知っておくことが必要です。
Contents
ユリの中でも特に危険な5種類
ユリには100以上の種類があります。
全てに注意が必要ですが、その中でも特に危険な5種類をご紹介します。
- テッポウユリ
- オニユリ
- コオニユリ
- 鹿の子百合
- キスゲ
これらは特に致死量が高いといわれています。
ユリの危険な部分
ユリは花・葉・茎・球根だけでなく、花粉や花を生けた水を舐めるだけでも中毒症状を引き起こしてしまう可能性があります。
危ない花はトイレに飾っておけば猫も入れないから、安全!と思っていても、ユリに関しては、花粉も危険なんて・・・。
花粉が衣類に付着してしまう可能性を考えると、もはや家の中に持ち込まない方が良さそうですね。
ユリ中毒の症状
ユリ中毒の恐ろしいところは、腎臓がダメージを受けてしまうところです。人間でいう腎不全の状態となってしまいます。
- 腎臓の損傷と壊死
- 嘔吐、下痢、脱水
- 無尿、乏尿
なんとユリを口にしてから、最悪の場合、腎臓が機能しなくなるのはわずか1日ほど。腎臓が機能しなくなると尿毒症に陥り、約1週間ほどで死に至る可能性があります。
ユリを食べてしまったときの対処について
どんなに少量でも、猫がユリを口にした可能性があるなら、すぐさま獣医師に相談してください。残念ながらユリの毒の成分が解明されていないため、ユリ中毒の特効薬はありません。
動物病院では胃洗浄などユリの排出をおこない、食べてしまったユリやその成分をできるだけ早く、体の外に出す治療をおこないます。
ユリと接触してしまった可能性を必ず獣医師に伝えてください。
猫がユリを口にしてしまったけれど、普段と様子は変わらないし様子を見ようとするのは絶対にやめましょう。
ユリの仲間たちも危険
猫にとって最も中毒性が高いのがユリ科の植物と言われています。
ユリ科の植物というと、ユリの他にも、
チューリップ・ヒヤシンス・すずらん・たまねぎ・長ネギ・ニンニクも同じように注意が必要です。
ユリは家の中に持ち込まない!
ユリの花については、家の中に持ち込まないのがベストです。花粉が衣類に付着し、室内に持ち込む可能性があるので、ガーデニングも注意が必要です。
また猫を飼っていない人でも、ユリの花をプレゼントに選ぶときは相手の方が猫を飼っていないかを注意してあげてくださいね。
花を家の中で安全に楽しむ方法
今回はユリの花の危険性についてご説明しました。
愛猫を守るためにも、部屋には花を置いたり、飾ったりしないことが一番。
私も猫を保護したことがきっかけで、部屋の生花やスワッグにしていたドライフラワーは全て撤去しました。
花のある生活からはしばらく遠のいていましたが、昔から花が好きだった私、愛猫も安心して花のある生活を楽しめる方法をみつけました。
ぜひ、みなさまにもご提案したいと思います。
それは、ハーバリウムです。
ハーバリウムとは?
ハーバリウム -herbarium-とは「植物標本」の意味。
元は押し花などの研究資料でした。
最近ではプリザーブドフラワーやドライフラワーを専用のオイルに浸し、ガラス瓶に閉じ込めたものを「ハーバリウム 」と呼んでいます。
オイルに浸すことで美しい花の色合いをお手入れ不要で長く鑑賞することができます。
光を採り込んで輝き、オイルの中でふわりと漂う花々が魅力です。
花はガラス瓶に入っているので、もちろん花粉が落ちる心配もなく、猫にも安全。
BASEでも販売しています
猫と花の危険な関係性を知らない方が意外と多く、少しでも多くの飼い主さんに知ってもらい、大好きな猫が安心して暮らせますように、そんな思いを込めてハーバリウムを製作しています。
花を贈りたいけど、猫を飼っている人には迷惑かな・・・と迷われている方にもオススメです。
どうかこれからも大切な猫とずっと楽しく過ごしましょうね。