ハーバリウムづくりにかかせないガラス瓶。
ハーバリウムのガラス瓶選びは花材を選ぶのと同じくらい、ハーバリウムの出来栄えを左右する大切な要素です。またガラス瓶によって作り方のコツも違ってきます。
ガラス瓶の種類やそれぞれの特徴を理解し、思い通りの作品をつくりましょう。
Contents
ガラス瓶の種類は大きく分けて3つ
細口で瓶内の空間が狭いもの
円柱瓶・角柱瓶・六角瓶・円錐瓶など
花材が固定しやすくイメージした配置を再現しやすいのが特徴です。
花材を入れていくごとに下の方の花材は調整しにくいため、少しずつ位置を調整しながら入れていきます。
細口で瓶内の空間が広いもの
ドロップ瓶・ウイスキーボトル・猫瓶など
幅広の瓶は花材が固定しずらくなりますが、花材がオイルの中で揺らめく姿を楽しめます。
空間が広い分、花材を入れたあとでも位置の調整はしやすくなります。
広口で瓶内の空間が広いもの
コルク瓶・試験管・ジャム瓶など
広口で筒状なので、大きめの花材も入り、個性的な作品が作れます。
オイル漏れを防ぐために、キャップがしっかり閉まるものを選びましょう。
また、コルク栓であればニスなどでしっかりコーティングをすればオイル漏れの心配なく使用できますよ。
よく使われるガラス瓶10種類
円柱瓶
難易度:★☆☆
ベーシックな形のガラス瓶です。大きさは100ml・150ml・200mlと豊富です。
光の反射がとても美しく、花材を立体的に演出してくれます。
オイルを注いだあと、光の反射で花材が膨張してみえるので、花材の入れすぎには注意が必要です。
花材が丸みを帯び、優しさ印象の作品になります。
円柱瓶は作品の正面が決めにくいので、どの方向から見ても美しい作品をつくるには、花材はシルバーデイジーを選ぶのがオススメです。
角柱瓶
難易度:★☆☆
ベーシックな形のガラス瓶で、どんなデザインともマッチします。大きさは100ml・150ml・200mlと豊富です。50mlや300mlのものも見かけたことがあります。
すっきりとシンプルな形なので、一輪挿し・標本系のデザインにも合います。
正面・背面を決めやすいので、私は、初心者の方にはまず角柱瓶をおすすめします。
また花材の裏表が出やすいヘリクリサムを使用した作品を作る際も、角柱瓶が作りやすいと思います。
六角瓶
難易度:★☆☆
光の屈折が美しく映えるのが特徴です。ガラスが生み出す光の演出を楽しめます。
大きさは100ml・150ml・200mlと豊富です。
クリスタルのような印象、特にカラフルな色合いやパールを使用した華やかな作品にぴったり。
円柱瓶ほどではないですが、オイルと注いだあとは、花材が少しだけ膨張してみえます。
こちらの瓶は作品の正面・背面を決めたデザインで製作するのもよし、どの方向からみても美しい作品をつくるのにも向いている、万能タイプです。
円錐瓶
難易度:★★☆
上にむけてすぼまっていくテーパー型のガラス瓶です。1本だけでも存在感のある作品に仕上がります。
花材を縦にレイアウトすることを意識すると、まるで花材が上に向かって生き生きと咲きほこるような作品に仕上がります。
この円錐瓶でつくった作品は花束みたいで個人的に大好きです。
ドロップ瓶
難易度:★★★
下部に広さがあるため花材の配置が難しいですが、その分世界観をつくりやすいガラス瓶です。
その曲面の多さから、光の反射や加減で様々な美しい表情を見せてくれます。
内容量が多いので花材を多めに入れる必要があります。
ウイスキーボトル
難易度:★★★
奥行きはあまりなく左右に広がった形で、花材の配置は難しいですが、大人っぽい雰囲気にできるボトルです。実や果物類にもよく合います。ジオラマ風の作品にもおすすめです。
猫瓶
難易度:★★☆
猫がちょこんとうずくまった格好に似ていることから、猫瓶と呼ばれています。
底が2つあり、斜めに傾けたままでも立たせることができる2WAY仕様。
丸型で、花材を引っ掛けて安定させることが難しく、花材の配置に少しコツが必要です。
円筒型ボトル
難易度:★★☆
背が低く、広い空間を持つ円筒型のボトルは、それを生かしたレイアウトにすることで、
いろんな角度から楽しめるハーバリウムに。
また下部のくぼみにLEDライトを入れたり、2本のボトルをスタッキングして飾ることもできるので、飾り方も楽しめます。
スクエアショート
難易度:難易度:★★☆
香水瓶のようなスタイリッシュで洗練されたデザインです。やや低めの高さに抑えられているので、花材の浮き具合にあまり悩まされずに花材を配置できます。
このボトルは専用ハーバリウムオイルにアロマオイルをプラスした、ディフューザー・ハーバリウムにも使いやすい形です。
フラスコ瓶
難易度:難易度:★★☆
垂直にも斜めにも置くことができる2WAY仕様。ころっとした可愛らしいフォルムです。
このボトルは専用ハーバリウムオイルにアロマオイルをプラスした、ディフューザー・ハーバリウムにも使いやすい形です。
また、リースハーバリウムにも使用しやすくアレンジの幅が広がるボトルです。
こんなガラス瓶もあります
パルファム瓶
まるで香水瓶のような洗練されたデザイン。角柱瓶より優しい印象のボトルです。
瓶の中央部分に少しふくらみがあるのが特徴なので、この部分の花材の配置・量には工夫が必要です。
ボード
横幅がやや広めで高さもあり、側面にたくさんの花材を配置してみせることができます。1本だけでも十分な存在感。
奥行きは狭めになっているので、花材の配置はしやすいですよ。
個人的にはウェディングドレスをイメージした作品におすすめです。
クォーツ
さりげないクリスタルカットが施された多面系デザインです。都会的で洗練された印象をもたらします。
くびれ
途中で緩やかなくびれを入れた、すらりとした縦長瓶はとてもおしゃれな印象。
中間地点で幅が狭くなっているので花材の浮きを抑えてくれる効果もあります。
ウッディ
まるでマーメイドドレスのようにややすそ広がりなデザイン。
こちらもウェディングドレスをイメージした作品におすすめです。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
ハーバリウムに使えるガラス瓶はとても種類が豊富ですよね。
こちらで紹介した意外にも、しっかりとキャップを締めることができ、オイル漏れさえ気をつければ、どんな瓶でもハーバリウムにできちゃうので、ぜひお気に入りの瓶でハーバリウムをつくってみてください。