インテリアとして、定番のフラワーアイテムとなってきたハーバリウム。
ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどの花材とボトル、専用オイルがあれば、誰でも簡単に製作できるので、趣味としても大変人気が高いです。
ワークショップなどで一度は手づくりハーバリウムをご経験された方もいらっしゃるのではと思います。
いざ作ってみると、「オイルを入れたら花材が浮いてきてイメージと違う!」「時間が経つにつれ花材が全体的に浮いてきてしまってイメージと違ってきた・・・」
なんてことありませんでしたか?
ハーバリウムの花材が浮かないようにするためには、少しコツがいるんです。
今回はその方法についてご紹介していきたいと思います。
Contents
浮きやすい花材は?
私が今まで経験してきた中で、特に浮きやすい花材は、ペッパーベリー・フーセンポピーかなぁと思います。
作っている最中は、イメージ通りの配置になっていても、オイルを注ぐとふぁ〜と浮き上がり、まるで浮き輪のようにオイルの水面にプカプカ浮いてしまいました(笑)
またハーバリウムでは定番のあじさいも、ふわっと少なめに入れてしまうと、オイルを含んで柔らかくなった花びらが、浮きやすい花材の浮力に負けて、つぶれやすくなってしまいます。
花材がつぶれてしまうと全体的に作品が浮いてしまい、ボトルの下部に何も入っていない・・・という状態になってしまうのです。
なんとか元の配置に戻すために試行錯誤しましたが、一度オイルをいれてしまったら手直しも一苦労です。(机の上はオイルでベトベト・・・割と心が折れる瞬間でした・・・)
ペッパーベリー は作品のアクセントになる可愛い花材、フーセンポピーもナチュラルな雰囲気の作品にもってこいの大変魅力的な花材です。
あじさいだって、作品の透明感を出す役割を果たす大切な花材。
浮くから使わない!のではなく、しっかり対策を知っておけば、ハーバリウムが断然作りやすくなり、作品の幅が広がりますよ。
※この他にも浮きやすい花材を発見したら、随時追記していきますね。
なぜ浮いてしまうの?
なぜ、花材は浮いてしまうのでしょう。原因は以下の理由が考えられます。
花材が空気を含んでいる
先ほど浮きやすい花材としてペッパーベリーやフーセンポピーをあげましたが、この花材に共通するのは花材の中に、空気が含まれている可能性があること。
実の中は空洞の可能性がありますもんね。
そうすると浮き輪のように浮いてしまいます。
花材が少ない
入れている花材が少ないと、オイルを入れている途中や、オイルをいれてしばらく時間が経ったあと、花材の位置が変わってしまい、空いているスペースから花材が浮いてしまう可能性があります。
一輪挿しの手法では、ガラス瓶の中に1本、2本ほどの花材しか使用しないことが多いため、入れるだけでは、すぐ花材は浮いてしまうでしょう。
花びらや葉などをガラス瓶の角に合わせる工夫などが必要です。
オイル
実は使用しているオイルによっても浮きやすさに違いがあります。
これはオイルの「比重」が関係しており、流動パラフィン(ミネラル)オイルよりもシリコンオイルのほうが比重が重く、花材が浮きやすいと言われています。
また、その他には、流動パラフィンのほうが花材に染み込みやすく、そのため花材が沈みやすいようです。
対処法
さて、原因がわかったところで、どうしたら花材を浮かしてしまうことなく、綺麗な作品をつくることができるのでしょうか。
浮きやすい花材を一番上に使用しない
浮きやすい花材を作品の一番最後に入れてしまうと、オイルの水面上に浮いてしまい、なんとも不恰好になってしまいます。
花材をボトルに入れる前に、しっかりと全体の構想を練りつつ、浮きやすい花材は、他の花材と絡めやすいボトルの下部や中央部のデザインに使用しましょう。
ゴアナクローやカーリースモーク、かすみ草などが他の花材と絡まりやすく、浮き防止におすすめです。
重りをつける
ボトルの下に砂や貝殻を敷いたデザインの場合、接着剤等であらかじめ花材と貝殻等を接着しておくのも浮き防止に。
貝殻等の重みで、花材が浮くことはなくなります。
接着剤は透明なものを使用すればデザインに響くことはありません。
束ねる
ブーケやスワッグのように、茎や枝がついた花材を麻紐やワイヤーで束ねたデザインにするのもおすすめです。
束ねることで重みも増し、花材の浮き防止になります。
デザイン的にもおしゃれな仕上がりになりますよ。
固定する
プラスチック板を使用し、花材を接着してからガラス瓶に入れることで、レイアウトも思いのまま!動かないハーバリウムをつくることができます。
他にもファーストジェル・マジカルウォーターを使用し、花材を固定する応用編、固まるハーバリウムとして人気が出てきたエポキシ樹脂を使用して花材を固定しアレンジする方法もおすすめです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
数ある花材の中では、やはり実際に使ってみないと浮きやすいものか、そうでないものかは見分けるのは難しいと思います。
自分の思い通りのデザインを製作するために、トライ&エラーでコツをつかんでいきましょう。
また今回は初心者の方向けに浮きを防ぐための手法をご紹介しました。
まだまだたくさんの浮き防止策がありますので、ぜひ中級〜上級者向けの手法もいずれご紹介できればと思います。